よりよく生きたい

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キャリアコンサルタント実技:面接に一度落ちたとき、本当に絶望した

実技試験に不合格でショックを受ける

 


私は何を隠そう、キャリアコンサルタント試験の実技・面接試験で所要点に足りず一度落ちている。
 一度不合格になった経験を通して、自分に根本的に足りていなかったものに気がついたお話。

同じように面接で落ちてしまって、どうしよう……と思っている方へ、少しでも参考になれば幸いです。

  

面接練習に行けない

 「学科試験も合格点だし、論述にも自信があるし、まあ落ちないだろう」と思っていた一度目の受験でまさかの不合格。
 
養成講習での同じクラスの仲間たちから、続々届く結果報告。
不合格よりも合格報告の方が多かった。
 
私は落ちてしまいました~とグループLINEに打ち込みながら、ひとまず次回の受験申請をした。
次の試験はもう3か月後。 

早く次の練習会に、対策講座に行かなきゃ……

そう思いながらどうしても行けなかった。 
何故か。

ひとつは、「受かるんじゃないかな」と思っていたところでの不合格であったため、心がぽっきり折れてしまっていたから。
もうひとつは、本当に恥ずかしいことだが、得点の内訳を記した不合格通知が届いてもなお自分に何が足りていないのか分からず、何を練習していいかわからなくなったから。
そして最後に。ロールプレイングをすること自体に疲れてしまっていたのだ。
 

自分に足りないものを考えた

ということで不合格発表から2週間ほどはボーッとしていたのだが、その後ようやく自分に足りないものは何かと考え始めた。
 
まずは本を読んだ。ロープレ(キャリアカウンセリングの実技)に、役立つといわれている書籍たち。
これがまた、いくつか読んだところでしっくりこなかった。
書いてあることは理解できるのだが、わかったようでわからない。
何とも言えないモヤモヤだけが残るのだ。
周りの人にアドバイスを求めたり、日記を書いてみたりもした。
 
有資格者の先輩からのアドバイス

人と丁寧にかかわるアドバイス
なるほどな。でもよくわからない。(全くなるほどじゃない)

 
そうしているうちにどんどん辛くなった。
成長の実感を持てないどころか、成長のためにやってみたはずのことが何の意味も持っていない。
 

キャリコン関連書籍を読むのをやめた

辛くなったので本を読むことをやめた。
試験当日まで残り2週間というところで、自分にはもっと根本的な何かが足りないのだろうと思い始めていた。
 
そもそも私は人とのコミュニケーションが苦手である。友人も少ない。
大勢の前で演説をすることは得意だが、一対一での会話は全く得意ではない。
カウンセリングをしようというのに、話をするのが苦手では文字通り話にならない。
ここが問題の根本かもしれない。
 
何か少しでもヒントはないものかと、片っ端から人のブログやTwitterを読み漁った。
「会話 苦手」とか、「コミュニケーション 苦手 コツ」とか、偏差値4くらいのキーワードを並べてはgoogle検索を掛け続けた。
 
そこで出会ったのが、しんざきさんのブログ

blog.tinect.jp

 
  

呆然

…………

うろこどころではない何か



 そ……そうだったのか……
 
 
 
じゃあ今までこうだったってこと?

いつになったらコーヒーになるのかな

バカじゃね……?
(むしろなんで今まで気付かなかった?)
 
それまで、本で読んだこと。
面接対策として受けてきた数多くのアドバイスやたとえ話。
「クライエントの話したいことを大切にする」
「クライエントの一歩後ろをついていく」
……
 
どれを聞いてもいまひとつ理解できなかった理由が分かった。
 
というか、私の観測範囲が狭いのかも知れないですが、多くの本が「自分が相手に対して興味を持っている」ということを当然の前提にして書かれている、ように見えます。
 
  
これだよ……
 
全てがこの指摘に集約されている。
 
そう。私は他人に興味がないんだ。
友人が少ないというのも、多くの人と仲良くなったり周りに広く意識を向けたりする必要はない、と幼き頃から思い込んでいたことに起因する。
 
ずっと、「人生、進路、キャリアに悩む人たちに寄り添う何かでありたい」と思い続けていた。
しかし実際は、隣の人や近所の人、家族や友人が何をしていてもさほど興味がない。
じゃあ私がずっと「寄り添いたい」と思っていた相手は誰だったんだ?
どこかの世界で困っている、一生懸命生きようとしている、架空の何かか?
自分のすぐ近くにいる人だって、迷って困っている可能性があるんじゃないのか。

なんてバカなんだろう……

この気づきが何よりも大切なものになった。
 

迫る実技試験日

さあ、どうしても淹れたいコーヒーを淹れるためにはなんと豆だけでなく水が必要だとわかったところで、2回目の面接試験まで2週間を切っていた。

人への興味が大事だと気が付いたところで、自然とザブザブ沸いてくるわけではない。そんな中で、日常で少しでも人に興味を持って話を聞くよう心がけた。 

「この人は今どんなこと思ってるんだろう」、「どうしてこの話をしているんだろう」と意識してみると、普段はそこで切り上げてしまう会話も「こんなことを聞いてみようかな」と思うようになった。

かつ、自分が今までいかに他者の話をないがしろにしていたかがわかった。

相変わらず人が集まる練習の場に顔を出す気にはなかなかなれなかったが、何が足りないのか全くわからないのと、わかっているのとではだいぶ状況が違った。

 

そして再受験

あっという間に試験当日が来てしまった。

 

覚悟を決めて面接試験に臨む

十分な練習は積めなかったかもしれない、ただ、前回の受験では気が付かないままだった大切なことに気が付けた。
 
もう、これで落ちたら仕方ない!次頑張ろう!という気持ちで臨めた。
 

結果

その結果 ……

合格証書を受け取る

なんとか合格することができた!!

結論から言うと、この「一度不合格になる」という経験をして本当に良かった。

初回受験の際のやりとりを今になって思い返すとそりゃ落ちるわという感じなのだが、もし何かの間違いで一発合格していたら、ここまで自分に根本的に足りないものが何か向き合うこともなかったように思う。

結局何よりも大切なことは、理論でも言葉でもなく相手に関心を寄せて思いやる気持ちだったのだ。 

いやいや、コーヒー淹れられないことに悩んで向き合って考えた結果、水が必要って気が付きましたって?w

 
そのツッコミは真っ当だ。
キャリアコンサルタント、もといキャリアのカウンセラーを目指しているのに、そんなことにも気が付かなかったのかって。

でも、そこになかなか気が付けないことだってあると思うんです。
もし面接対策に困っている方のうち、1人でも0.5人でも「あれ、私も同じかも?」と思ってくださったら。

ありがとうございます!少しでも参考にしてください!

これから一緒に、おいしいコーヒー淹れていきましょう!!

コーヒー淹れるの!?

 
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